プロジェクトの背景
不動産会社のウェブサイトのディレクションを担当しました。
このウェブサイトは、自社サイトからの安定した集客を目指して作成されました。
しかし、長らくサイトは存在するものの、その課題を分析し解決するためのリソースとスキルが不足していました。
企業が抱えていた課題
自社サイトからの集客を強化するため、ウェブサイトの課題を分析しました。
最初に浮かび上がったのは、流入数の低さでした。
コンバージョン数を向上させるには、まず初めに流入数を増やす必要があります。
ウェブページを作成しても、適切なSEO対策が行われなければ、効果的な流入数の拡大は難しいです。
現行のサイトの課題を具体的に洗い出し、必要な施策を優先順位に従って実施しました。
外注先として支援内容
サイトのHTML見直し
サイトのHTMLタグは、ページの内容をGoogleのロボットに伝える役割を果たします。
適切でない使い方や不要なタグがあると、Googleからの評価が低くなる可能性があります。
そのため、まず不要なタグを削除し、適切な使用法に最適化しました。
既存コンテンツの改善
次に既存コンテンツを見直しました。すべてのページの流入に影響する検索キーワードを洗い出し、重複や不要なキーワードを特定しました。
重複するコンテンツは統合し、不要なものは非公開にしました。この際、適切なリダイレクト処理も行いました。
不足コンテンツの充実
サイトの基盤が整った後、不足しているコンテンツを洗い出しました。
多くの流入を獲得するためには、検索結果に多く表示される必要があります。
また、サイトの情報量もGoogleの評価に影響します。しかし、関連性のないコンテンツを追加すると、Googleの評価が低下します。
競合他社が獲得している検索キーワードとその検索ボリュームを分析し、不足しているキーワードと適切なコンテンツを調査しました。
調査結果に基づいてコンテンツを作成し、サイトに追加しました。
成果と結果
これらの取り組みを1年4ヶ月かけて実施した結果、高検索ボリュームのキーワードでの上位表示数が増加し、組織的な有機的流入数を459.6%増加させることに成功しました。
その結果、流入数の増加によりコンバージョン数も相対的に向上しました。
SEO対策はGoogleのロボットと検索ユーザーの両方に配慮する必要があります。
適切なノウハウのないまま誤った対策をとると、Googleからのペナルティを受け、検索結果から排除される可能性があります。
今回の事例で取り組んだ不動産ジャンルは、特にペナルティの危険性が高いです。
なぜなら、これがGoogleの「Your Money or Your Life」(あなたのお金またはあなたの生活)に関連するジャンルだからです。
健康、幸福、お金に関わるジャンルのサイトは、ユーザーに対する影響が大きいため、他のジャンルと比較して厳格に評価されます。
不動産業界がSEO対策に力を入れるべき理由
オンライン可視性の向上
検索エンジン上位に表示されるウェブサイトは、多くのユーザーにアクセスされる可能性が高く、新規顧客の獲得が重要な不動産会社ほど、対策をするべきです。
SEO対策を実施することで、企業のウェブサイトが関連キーワードで上位にランク付けされ、オンライン可視性が向上します。
これにより、ターゲットオーディエンスにリーチしやすくなり、競合他社よりも優位性を持つことができます。
例えば、「活動している地域名」 x 「不動産系のキーワード」で、上位を取ることができれば、かなり良いですよね。
オーガニックなトラフィックの増加
SEO対策を実施することで、オーガニックなトラフィックが増加します。
オーガニックなトラフィックは、検索エンジンからの無料の流入を指し、広告費用をかけずにウェブサイトへの訪問者を増やすことができます。
品質の高いコンテンツと適切なキーワード戦略によって、無料でトラフィックを半永久的に増やすことができます。
もちろん、定期的なメンテナンスと掲載順位のモニタリングは必要ですが、競合が少ないキーワードで、良いコンテンツを提供し続けることができれば、確固たるポジションを確立することができると言えます。
ターゲットオーディエンスに適したコンテンツ提供
SEO対策は、ターゲットオーディエンスの検索クエリやニーズを理解し、それに合ったコンテンツを提供する手助けをします。
キーワードリサーチを通じて、ユーザーが検索する内容を把握し、その情報を提供することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、ウェブサイトへの訪問者を満足させることができます。
コンテンツを読んだユーザーが、コンテンツの内容に満足することで、ここ会社は「すごく専門性が高い」、「信頼ができる」となり、お問合せにつながるかもしれません。
また、キーワードをリサーチすることによる副次的な効果としては、ユーザーが何に困っているのかという課題を理解することができるという点でもあります。
例えば、「二人暮らし 子供可 物件」などで調べているユーザーが特定の地域で多ければ、「子供が可能な物件」を調べているニーズが高いのだと理解につながり、店頭で掲載する物件も子供可かどうかが分かりやすくするなどの施策につながります。
モバイル検索の重要性
モバイルデバイスからの検索が増加している現代において、モバイルフレンドリーなウェブサイトを持つことは極めて重要です。
検索エンジンはモバイルフレンドリーなウェブサイトを評価し、検索結果ランキングに影響を与えます。
働いている人はデスクトップを使っているのですが、ユーザー目線で考えるとモバイルでの対策は必須です。
最後に
最後に私たちの組織の簡単な紹介をさせてください。私たちは、個人で活動する事業開発・マーケティングやエンニアが有志で集まった組織です。
正規の採用プロセスが進行するまで、採用費用をかけずに、副業や個人で活動する人材のニーズがあれば、ご支援ができますので、お気軽にご相談ください!
詳細については、公式ウェブサイトをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。